モバイルアプリを製作する前にこれだけは押さえておきたいアプリ用語

 2016.11.09  LeadPlus

B2Cを中心にモバイルアプリの提供は当たり前になりつつあります。そして、今B2Bの領域でもモバイルアプリの製作を検討している企業が多くなってきていると肌で感じるようになりました。

経営者から見ると「Webサイトもモバイルアプリも同じだろう」と見えるようですが、実際はかなり違う部分が多くあります。担当者も始めてみるとWebサイトとの違いを痛感し、苦労しているという話をたくさん聞いています。

そこで今回は、これからモバイルアプリも手掛けなければならなくなったマーケッターに必要なアプリ用語をピックアップして、実務のポイントを解説していきます。

アプリに携わる現場ですぐに頻出する言葉ですので、携わる可能性がある担当の方は、まずはこれらの用語だけでもきちんと押さえるようにしていきましょう。 

モバイルアプリの基礎 

まずは非常に基本的な用語からです。ユーザーとしては既に多く使っている事でしょうが、ビジネスの担当者目線で今一度チェックしてみましょう。

スマートフォンアプリ

一般的にアプリと呼びますが、多くの場合は「スマートフォンアプリ」を指します。

もちろんスマートフォンで利用できるアプリの事ですが、インターネット経由でブラウザから操作するサービスもアプリと呼ばれる事があります。アプリという言葉自体は、かなり曖昧なものとなっています。

区分けを明確にすると、ブラウザから操作するのを「Webアプリ」、スマートフォンにインストールして操作するものを「ネイティブアプリ」と呼びます。またこの両方の特徴を兼ね揃えたアプリとして、「ハイブリッドアプリ」も存在します。

ネイティブアプリとハイブリッドアプリは次に紹介するアプリケーションストアを通しての配布になります。

なおこの記事では、ストア経由で配布するネイティブアプリとハイブリッドアプリをアプリとして扱っていきます。 

アプリケーションストア

iPhoneiOS)では「App Store」、Androidのスマートフォンでは「Google Play」が、それぞれのアプリケーションストアにあたります。

Webアプリを除くスマホアプリは、ここを経由して取得する必要があるため、集客から開発まで、常にこれらのストアを念頭に置いた対応をしていく必要があります。

また両ストアは表示や提供される機能などに違いがありますので、それぞれのストアの特徴も覚えておく必要があります。

アプリを担当し始めると、iOSAndroidという二大OSの違いが大きな壁となるのを、痛感する事でしょう。

パソコンのWebサイトの場合も、WindowsMacというOSに大きく分かれます。しかしPCの世界では違いを感じる機会はそう多くありませんし、HTMLベースですからそれほど神経質にならずに済みます。またスマートフォンであっても、ブラウザで見るサイトに関してはそこまで違いはありません。

その一方でアプリの場合は、iOSAndroidでアプリの作り方も大きく違うので、同じ企画や設計のものを二系統で作っていく、といったイメージになります。またそれぞれでインターフェイス、機能が違ってくる場合もあり、同じアプリといえどOS別で全く同じものが提供できる訳ではない、というのも押さえておきましょう。

モバイルアプリのマーケティング 

担当者として大きなミッションとなるのは、アプリの解析や効果測定でしょう。

解析ツールとしてはWebと同じくGoogle Analyticsなどを使うケースが多いでしょうが、見るべき指標が少し違ってきます。

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解析、効果測定

DAU(ディーエーユー)

アプリの場合は、「DAU」という指標を気にするケースが多くなります。「Daily Active Users(デイリーアクティブユーザー)」の略で、1日ごとのアプリの利用者数になります。

WebサイトのUU(ユニークユーザー)に近い指標ですが、アプリではこの指標が非常に重要な意味を持ちます。

アプリの場合、ダウンロードをされていても、実際に利用がされていないと意味がありません。ビジネス目的のスマホアプリの場合は、広告掲載やアプリ内での課金など、ユーザーが実際にアプリを使う事でマネタイズしていきます。ゆえにこのDAUを上げる事で、ビジネスの成否を測る事ができるのです。

WAU(ダブリューエーユー)

DAUは日単位ですが、「WAU」は週単位でアプリを実際に使用しているユーザーの数になります。「Weekly Active Users(ウィークリーアクティブユーザー)」の略です。

MAU(エムエーユー)

MAU」は「Monthly Active Users(マンスリーアクティブユーザー)」の略です。月単位のアプリ利用者数になります。

DAUMAUは実際の利用者数になりますが、アプリ全体のDL数に対してどれくらい利用されているかの割合を示す際は、「DAU率」「MAU率」といった指標を使います。例えばDAU率を出すためには、「DAU÷そのアプリの所持者の数」となります。

DAUWAUMAUといった指標はどう使っていけば良いでしょうか。まずは会社が求めている周期によって使い分けます。

月に1回の定例ミーティングならMAUで、日々数字だけでも報告する必要があれば、DAUが必要になってきます。もちろん担当者は報告のためでなく、運用するアプリの現状把握や課題改善を念頭に置きながら、必要な情報を拾い分析していく事が大切です。

継続率

言葉としては特に専門的なものではないですが、大事な指標になるので押さえておくべき指標が「継続率」です。これはもちろん、アプリを継続して使用しているユーザーの割合を指します。

アプリはリテンション(顧客との関係維持)が極めて重要になってきますので、継続率を分析しながら、問題が見つかったらすぐに改善に動区必要があります。

もし継続率が低いようであれば、そのアプリは常に新規のユーザーを獲得し続けなければならず、非常に効率が悪い存在となります。

なおこうした継続率を見るために使われるのが、「コホート分析(リテンション分析)」です。この方法を使うと、どういった集客方法で獲得したユーザーの継続率が高いか、逆に低いかなどがすぐに分かり便利です。

集客

次にアプリ集客に関する用語です。まずは広告に関して見ていきましょう。必ずしもアプリに限定したものではありませんが、アプリのダウンロード目的で主に使われるものです。

リワード広告

リンク先のWebサイトで、アプリのダウンロードを促す広告を、「リワード広告」と呼びます。

そのWebサイトからアプリをダウンロードすると、そのサイト内で使えるポイントなどを付与しているのが特徴です。つまり、インセンティブ付きの広告になります。成果からインセンティブ分の経費を引いた金額が広告フィーとなる、成果報酬型広告です。

ブースト広告

広告の中身としてはリワード広告と同じですが、一件一件のインストール以外の目的を持ちます。それは広告によりダウンロード数を短期間で急激に稼ぎ、ストア内でのアプリのランキングをアップさせる事です。こうした意図を多分に含む場合は、「ブースト広告」と呼びます。 

リワード広告、ブースト広告ともに成果報酬型広告なので、アフィリエイト広告の一種となります。ですのでアフィリエイトASPを通して広告を掲載する形になります。

但しブースト広告の場合は、ユーザーに本当に支持されているアプリがランキング上位となる訳ではないので、ストア側からは不正なランキング操作として問題視されている面もあります。

なお今回はアフィリエイト型の二つを紹介しましたが、アプリのインストールを促すのはこうした形式のものだけではありません。リスティング広告(Google AdWords)、SmartNewsなど他のアプリのニュース内に掲載するネイティブ広告(インフィード広告)なども広く使われています。

ASO(エーエスオー)

Webサイトが検索エンジンGoogle)で検索された時に上位表示を目指すのと同じく、アプリも検索された際に上位表示を目指す取り組みがあります。

アプリの場合はアプリストア経由で配布されますので、App StoreGoogle Play内での検索で上位表示されるための対策になります。具体的にはアプリのタイトルや説明にキーワードを入れるといった方法になります。

SEOほど高度なロジックで動いている訳ではありませんので、適切なキーワード選択がまずは重要になります。なおASOとは、「App Store Optimization」略です。 

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モバイルアプリの設計・開発

実際にアプリを作るのは専門の開発者になります。ここでは、担当者が割と多く耳にする設計、開発関連の用語を3つ紹介しましょう。

WebView

アプリ内でWebページを表示するための機能です。これを使う事で、Webページの内容をアプリのコンテンツのように見せる事ができます。既にあるWebサイトの内容をアプリからも提供できるので、コンテンツを新たに作る手間が省けます。

なおWebサイトで表示する情報をアプリ内では消したい、といったケースが実際の運用では出てくるかもしれません。そうした場合の実装、チェック時は注意が必要です。

チュートリアル

Webサイトはブラウザの機能内で動くため、サイトごとに極端に操作方法が違う事はありません。しかしアプリの場合は機能が大きく違ってきますので、操作をわかりやすく伝える説明画面が必要になってきます。これを「チュートリアル」と呼びます。

ユーザーがストレスなく自然に操作ができるようになるのが望ましいので、WebサイトのUIと同じく、情報設計の力が大きくものを言う部分になります。

なお説明だけでなく、ユーザーにどういった操作をしてもらいたいかを盛り込むのも、ビジネス視点では欠かせないチュートリアルの作り方になるでしょう。

App Indexing(アップ・インデクシング)

スマートフォンでのGoogle検索は、Webサイトだけでなくインストール済みのアプリも検索結果に表示できます。これを「App Indexing」と呼びます。

検索結果に表示されたアプリ内のコンテンツに直接遷移する事もできますが、そのためには「ディープリンク」と呼ばれる処理を入れておく必要があります。

Webサイトでは検索結果からそのコンテンツにピンポイントで遷移するというのは当たり前の動きですが、アプリの場合には別の対応が必要になるのを覚えておきましょう。

まとめ

簡単に説明しましたがWebとアプリが近そうで実はかなり違っている事を、少しでも感じていただけたのではないでしょうか。 

今後スマートフォンからの利用がアプリ中心になるか、それともブラウザを使ったものになるかはまだハッキリしません。

しかしパソコンからスマホへ、あるいは一時期フィーチャーフォン(ガラケー)の需要が高まったように、マーケッターは常に変化に対応して、自身の知識やスキルをアップデートしておく必要があります。今回のブログが皆様の何かのヒントになれれば幸いです。

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