検索結果の違いを検証!GoogleとYahoo!、パソコンとスマートフォン

多くの企業にとってSEOは非常に重要な取り組みとなっています。インバウンドマーケティングコンテンツマーケティングを行う企業にとってみれば検索エンジンからの自然検索による流入は重要と言えます。

そのSEO対策といえばGoogleへの対策といっても過言ではありません。Googleの次に使われている検索エンジン大手のYahoo!もGoogleのエンジンを使っているためGoogle対策こそがSEO対策と思われています。

しかし、それは本当でしょうか?GoogleもYahoo!も検索結果は全く同じものになるのでしょうか?

そこで今回はパソコンとスマートフォン、GoogleYahoo!でどれくらい検索結果に差が出るかを、実際に検証していきたいと思います。

パソコンとスマホの順位検証

キーワード:液晶テレビ

今回は「液晶テレビ」というキーワードでの検索結果をもとに、検証をしてみたいと思います。(Googleの検索は、シークレットモードを利用してパーソナライズの影響を極力排除するようにしています。また、検証を行ったのは20169月後半ですので、それ以降で順位変動が出ている可能性があります。)

検索ワード:液晶テレビ
Google:パソコンの検索結果

液晶テレビ

「価格コム」が12位とつづきました。これは比較サイトが多くの液晶テレビに関する情報を網羅しているからでしょう。また検索結果の1ページ目には通販系のサイトが多く現れ「液晶テレビ」と検索するユーザーは(購入したい)という意図を持つと、検索エンジンが理解しているようです。

それではスマホでのGoogle検索結果と比較をしてみましょう。
(検索結果のキャプチャをすべて付けるととんでもない長さになっていくため、この後は必要な時にのみ掲載し、その他はパソコンの検索結果との比較内容を記載していく形にします。)

「液晶テレビ」での、スマホ検索との比較結果

  • 18位までの順位は同じ。
  • 9位の「液晶テレビ BRAVIA ブラビア | ソニー」と10位の「ビックカメラ | 液晶テレビ」の順位がスマホでは逆転している。

違いが出たのは一か所だけでした。しかも1ページ目の下位でしたので気にするほどでもなさそうです。一般的にこれくらいの変動であれば日常的に変わっているでしょう。

ではさらに対象を広げて2ページ目の検索上位まで見てみましょう。

Google:パソコンの検索結果2ページ目上位

パソコン

そうすると少し面白い事に出くわしました。

パソコンの検索結果では
1番目にシャープの液晶テレビアクオスの製品ページ
2番目には同じくアクオスのサポートページが表示されています。

スマホの場合だと
1番目にシャープの液晶テレビアクオスの製品ページ(パソコンと同じですね)
2番目はYahoo!ショッピングが表示されています。

1ぺージ目と同じく微細な差であれば、その下にはアクオスのサポートページが出るはずでしたが、このサポートページはスマホの検索結果2ページ目には全く表示されませんでした。

このアクオスのサポートページを検索順位ツールで確認するとスマホでは100位以下とい(惨憺たる)結果でした。

つまり2ページ目以降でパソコンの検索結果スマホの検索結果で大きな差が出ていたのです。

アクオスのサポートページ
URL)http://www.sharp.co.jp/support/aquos/update/

アクオスのサポートページ

Webサイトのリニューアル時に絶対おさえておきたいSEO対策10のポイント
サイト流入/見込み客/売上向上のための 25のWebサイト必須項目

可能性として考えられることは、このページがモバイル対応していないからということが想定されます。モバイル対応をしていないためスマホでの検索結果が大きく下がっている、という判断です。

それが正しいかを検証するため、パソコンの検索結果と順位が変わらなかったアクオスの製品ページをスマホで見てみます。これがスマホに最適化されていれば、この対応の有無が検索順位に大きな影響を与えていると言えるでしょう。

アクオス製品ページ
URL)http://www.sharp.co.jp/aquos/

アクオス製品ページ

結果は、アクオスの製品ページの方もモバイル最適化されていませんでした。パソコンと同じページです。

念のためGoogleのモバイルフレンドリーテストにかけてみましたが、「テキストの大きさ」「モバイル用 viewport が設定されていない」など、全ての項目でNGが付きました。なおアクオスより下の順位だった4サイトまでは全て、モバイル対応がされていた事も付け加えておきます。

Googleの緻密な判断?ページの内容も把握しているかも

200以上あるGoogleの検索順位決定のロジックを考えれば、モバイル対応をしていない事だけで、今問題にしているアクオスのサポートページが大きく順位を落としているとは言えないでしょう。

これだけパソコンとスマホで順位が違う理由をもっと探ってみます。

じっくりとサポートページを見直すと、さらに面白い事実に気づきました。

このサポートページですが、ソフトウェア更新プログラムのダウンロード一覧です。

多くのユーザーの利用方法としては、この一覧にある対象機種用の更新プログラムをインターネット経由で取得して、それをUSBメモリーに保存して液晶テレビで更新をかけるという手順になるでしょう。

つまりこのページは、内容的にスマホ向きではないと判断できます。Googleは、もしかしたらコンテンツの中身を理解して検索順位を変動させているのかもしれません。

SEO対策でありがちなTitleタグやページ内テキスト、キーワードの含有量や近接度、共起語といった要素だけでなく、コンテンツの中身を解釈して検索エンジンは順位を決定しているということなんだと思います。

つまり、Googleではこの例のように「コンテンツの中身がそのデバイスで見ているユーザーに対して適切か否か」まで判断しているということなのかもしれません。

数々のSEO都市伝説は間違い

SEO都市伝説のように言われていることも検証から見えてくることもあったのでご紹介しておきます。

レスポンシブデザインが最適

Googleがモバイルフレンドリーなレスポンシブデザインを推奨しているからSEO対策では必須と言われています。

ところが今回検証した液晶テレビの検索結果上位には、ほぼレスポンシブデザインのサイトはありませんでした。唯一レスポンシブを採用していたソニーのブラビアのサイトは、逆にスマートフォンでの検索では、パソコンでの検索結果より順位を落としていました。

Googleはレスポンシブデザインを推奨している訳ではありません。モバイルに対応する適切な方法で正しく作っていれば、検索上は問題はないともともとアナウンスしています。

ただしユーザーエージェントによるファイルの振り分けなどを使う場合は、設定を間違う事が多いので、十分に対応できない場合は最も間違いが少ないレスポンシブデザインをオススメします、と言っているわけです。

レスポンシブデザインはあくまでも技術の一つで、決してSEOに有利というものではないのを良く認識しておきましょう。

もちろんモバイルユーザーを意識すればSEOというよりUXを考えてモバイル対応しておく方が良いです。

Wikipediaは検索エンジンに強い

テキストが豊富なページで、サイトの構造からもWikipediaは検索エンジンに強いと言われてました。しかし液晶テレビの場合は1ページ目に出てくるとはいえ下位表示です。Wikipediaは確かに検索エンジンと親和性が高く、実際多くのキーワードで検索結果の3位前後になっている時期もありました。

しかし数年前からそうした傾向は崩れているという報告がされています。企業がWikipediaを作る訳ではありませんが、ここから考えて欲しいのは「テキストを豊富にしても検索順位は上がらない」「検索エンジンに強いとされるCMSを採用しても、それだけでSEOで有利にはならない」といった事です。

これらがSEO対策の一要素である事に変わりはありませんが、それだけでSEO対策になるという事はやはりないようです。

GoogleとYahoo!における検索結果の違い

それではもう一つの検索エンジンYahoo!との比較を行ってみましょう。とはいえ、多くのWeb担当者は次のような疑問を持つはずです。

  1. Yahoo!は、現在検索エンジンとしてどれくらいのシェアがあるのだろうか。
  2. Yahoo!Googleの検索技術を使っているのだから、比較をしても検索順位は同じはずでは?

まず1についてですが、既に検索エンジンとしてはGoogleの方が多く使われているのは間違いありません。調査によって数値は違いますが、現在のシェアはYahoo!30%前後、一方のGoogle70%に迫ろうかという勢いです。これはパソコン、スマートフォン両方で同じような傾向となっています。

次に検索技術が同じなのだから検索順位も同じだろう、という疑問についてです。全くその通りなのですが、実際にYahoo!を使って「液晶テレビ」を検索してみてください。検索結果のページから受ける印象は、Googleとまるで違うものになるのがわかるでしょう。

Yahoo!:パソコンの検索結果

パソコン

Yahoo!:スマホの検索結果(上の部分のみ)

スマホの検索結果 

Yahoo!は確かにGoogleの検索技術を使っていますが、実際の検索画面へ表示する機能はオリジナルです。ですから同じ検索順位であったとしても、Yahoo!の利用ユーザーはGoogleの検索結果とは違ったアクションをする事が多くなるでしょう。

私もそうですがGoogleを多く使ってます。たまにはYahoo!で検索をしてみて確認しても良いのではないでしょうか。

ちなみにBingでの検索結果

ちなみにBingで「液晶テレビ」を検索した場合の結果についても紹介しておきましょう。

液晶テレビ

1位が価格コムで同じ、他は順位が違うものの、割と同じサイトが出てきました。スマホでも「液晶テレビ」を検索すると、パソコンとの順位の違いはむしろGoogleより多かったのも印象的でした。

まとめ

SEO対策というとなかなかどこから始めて良いのかわからないという場合も多いのではないでしょうか。また巷にあふれるSEO対策の情報も正確であるかどうかはわかりません。

リードプラスでもこのような検証をひたすら行っており、効果のあるSEO対策、効果のないSEO対策というのを見極めようとしています。検索エンジンも日々進化をしているため今の常識が明日の非常識になることを理解する必要があります。

そして最も重要なことは、「ユーザーのためになるコンテンツを提供する」ことと最近強く感じています。

Webサイトのリニューアル時に 絶対おさえておきたい SEO対策10のポイント