SEOのコアアップデートとは?順位変動への対策を解説
Webサイト運営において、突然の検索順位の下落やアクセス減少に悩むケースは少なくありません。SEOのコアアップデートとは、検索エンジンが検索結果の品質向上を目的に年数回実施する大規模なアルゴリズム更新です。順位変動への対策は、下落したページを特定して上位サイトと差分を比較し、一次情報の追加や専門性の強化によって読者の検索意図を満たすことです。
この記事で分かること
- SEOのコアアップデートにおける検索アルゴリズムの評価基準
- 検索順位が下落した際の影響範囲の特定とリライト手順
- 専門性や信頼性を高めてアップデートに備えるサイト運営方法
本記事を読むことで、評価基準の要点と順位下落時の具体的な分析・改善手順を把握し、変動に強いサイトを構築できます。
コアアップデートの概要
Googleのコアアップデートとは、検索アルゴリズム(検索順位を決定する計算プログラムやルール)全体に対して行われる大規模な見直しのことです。Googleは日々細かな改善を重ねていますが、コアアップデートは検索結果の品質を根本から引き上げるために実施されます。
インターネット上には毎日膨大な数の新しいWebページが公開されており、ユーザーの検索意図や求める情報の形も時代とともに変化します。こうした環境の変化に合わせて、Googleが「現在どのページが最もユーザーの役に立つか」を再評価するため、幅広いジャンルのWebサイトで検索順位の変動が発生します。
なお、コアアップデートによって検索順位が下がったとしても、それはガイドライン違反によるペナルティ(手動対策やスパム判定)ではありません。あくまで「他にユーザーの疑問をより的確に解決できるページが現れた」という相対的な再評価の結果です。BtoBやBtoCを問わず、Webサイトから集客を行うすべての事業者は、この仕組みを前提としてサイト運営を行う必要があります。
実施時期と頻度
コアアップデートは、1年に数回、数ヶ月おきに不定期で実施され、展開完了までに約2週間から1ヶ月程度の期間を要するのが通例です。具体的な実施日は事前に予告されませんが、開始時と完了時にはGoogleの公式ダッシュボードや公式SNSアカウントでアナウンスが行われます。
アップデートが開始されると、世界中のデータセンターへ新しい評価基準が段階的に反映されていきます。そのため、開始直後に順位が大きく動いたページが数日後に元の順位へ戻ったり、逆に完了間際になってから変動したりするケースも珍しくありません。
日常的に行われている小規模なアルゴリズム調整とコアアップデートの違いは、下表のとおりです。
| 比較項目 | コアアップデート | 日常的なアップデート |
|---|---|---|
| 実施頻度 | 年に数回(不定期) | ほぼ毎日(年間数千回以上) |
| 公式発表の有無 | 開始時と完了時に公式発表あり | 原則として発表なし |
| 完了までの期間 | 約2週間〜1ヶ月程度 | 即時〜数日程度 |
| 検索順位への影響範囲 | 全ジャンル・広範囲で大きく変動 | 特定の検索語句や一部の領域で小幅に変動 |
過去の主なアップデート
過去のコアアップデートを振り返ると、検索順位を上げるためだけに作られた低品質なページを除外し、独自の価値や信頼性を持つページを優遇する方向へ一貫して進化しています。これは、表面的なテクニックではなく、コンテンツの中身そのものを評価する精度が高まっているためです。
これまでの主なアップデートの傾向と、それによって生じた変化は以下のとおりです。
- YMYL(Your Money or Your Life:人々の将来の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える領域)における、医療機関や公的機関などの高度な信頼性・専門性の重視
- 実際に商品を試した経験や、独自の調査に基づいた一次情報(オリジナルコンテンツ)を持つページの評価向上
- 検索上位のサイトの内容をまとめただけの独自性がない記事や、自動生成された大量の低品質ページの大幅な順位下落
- 企業や公的機関などの公式サイトが持つドメインの評価を借りて、本業とは無関係なジャンルで上位表示を狙う手法(寄生サイト問題)への取り締まり強化
以前は別々のシステムで判定されていたコンテンツの有用性評価も、現在はコアアップデートの仕組みの中に統合されています。時代とともに評価される要素の細部はアップデートされていますが、「ユーザーにとって本当に役立つ情報を提供しているか」を問う根本の目的は変わっていません。
コアアップデートで評価が変わる要素
Googleのコアアップデートでは、検索ユーザーの疑問を解決できる高品質なWebページかどうかという基準で検索順位の再評価が行われます。Googleの検索アルゴリズム(検索順位を決定する計算プログラム)は、単なるキーワードの一致率ではなく、コンテンツの有用性、専門性と信頼性、ユーザー第一の姿勢という3つの側面からWebページの価値を総合的に判定しているためです。具体的にどのような要素が評価を左右するのかを解説します。
コンテンツの有用性
コンテンツの有用性とは、検索ユーザーが抱える課題や疑問に対して、過不足なく明確な解決策を提示できているかを示す指標です。Googleは検索キーワードの背後にある「検索意図(ユーザーが本当に知りたいこと)」を深く理解し、表面的な情報しか書かれていないページよりも、独自の価値を提供するページを高く評価します。
有用性を高めるために満たすべき具体的な基準は以下のとおりです。
- 他のWebサイトの内容を要約・書き換えただけではなく、自社独自の調査結果や実務での検証データといった一次情報(自らの体験や調査から得たオリジナルの情報)が含まれていること
- 見出しの冒頭で結論が述べられており、ユーザーが求める回答に素早くたどり着ける構成になっていること
- 対象読者の前提知識に合わせて専門用語に補足説明を入れ、図解や表を用いて視覚的に理解しやすく整理されていること
- 記事内で疑問が完結し、ユーザーが別の検索キーワードで再検索する必要がない網羅性を備えていること
BtoB(企業間取引)向けの解説記事であれば業務フローに落とし込める具体的な手順、BtoC(個人消費者向け取引)向けの商品紹介であれば実際の使用感やメリット・デメリットの両面を記載するなど、読者が次の行動に移れる情報を提供することが求められます。
専門性と信頼性
どれほど分かりやすい文章であっても、情報の出どころが不透明で正確性に欠けるコンテンツは、コアアップデートによって順位を大きく下げる要因となります。Googleは検索品質評価ガイドラインにおいて「E-E-A-T」という概念を掲げており、誰がどのような根拠に基づいて発信しているかを厳格に評価しています。
E-E-A-Tを構成する4つの評価要素と、Webサイト上で実践すべき具体的な対策は下表のとおりです。
| 評価要素 | 要素の意味 | Webサイト上で実践すべき具体策 |
|---|---|---|
| Experience(経験) | 発信者が対象テーマについて実体験を持っているか | 製品を実際に使用した写真、現場での導入事例、独自の検証プロセスを掲載する |
| Expertise(専門性) | 発信者がその分野の高度な知識やスキルを持っているか | テーマに特化した深い解説を行い、執筆者や監修者の保有資格・実務経歴を明記する |
| Authoritativeness(権威性) | 発信者やWebサイトがその分野で広く認められているか | 公的機関や業界団体から被リンク(外部サイトからのリンク)や言及を獲得する |
| Trustworthiness(信頼性) | ページやサイト全体が正確で安全に利用できるか | 運営者情報や問い合わせ先を明示し、統計データは公的機関の一次資料を出典として示す |
特に医療・健康・金融など、ユーザーの人生や財産に重大な影響を与えるYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる領域では、個人の体験談以上に公的機関のデータや専門家による監修の有無が重視されます。一般分野のWebサイトであっても、記事の執筆者プロフィールや運営企業の情報を明記し、客観的な根拠に基づいた記述を徹底することが不可欠です。
ヘルプフルコンテンツの考え方
ヘルプフルコンテンツとは、検索エンジンで上位表示させることだけを目的とせず、人間のユーザーにとって本当に役立つように作られたコンテンツを指します。以前は独立したシステムとして稼働していた「ヘルプフルコンテンツシステム」がコアアップデートの評価アルゴリズムに統合されたため、検索エンジン向けの過剰な最適化を行っているページは厳しく評価が引き下げられます。
Googleが公式に公開しているGoogle検索セントラルの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」でも示されているとおり、ユーザー第一(ピープルファースト)の姿勢から外れた以下のような手法は評価を落とす原因となります。
- 検索流入を集めることだけを目的に、自社の専門領域から外れた幅広いテーマの記事を大量に作成する
- 生成AIなどの自動化ツールを多用し、人間の専門家による事実確認や独自の知見の追加を行わないまま記事を量産する
- 実際には最新の情報や変更点がないにもかかわらず、記事の更新日だけを書き換えて新しいコンテンツであるかのように装う
- 検索キーワードを不自然に詰め込んだり、根拠なく「絶対に解決する」と断定して読者の期待を煽ったりする
ヘルプフルコンテンツの評価はページ単位だけでなく、Webサイト全体のシグナルとしても作用します。サイト内に検索エンジン向けの低品質なページが多数存在すると、他の優良なページの検索順位にまで悪影響を及ぼす可能性があるため、常に読者の満足度を最優先にしたコンテンツ制作を心がける必要があります。
順位が下がったときの対処法
コアアップデート後に検索順位が下落した場合、直ちにページを大幅修正するのではなく、まずは下落の原因と影響範囲を正確に分析することが最優先です。焦って見当違いの箇所を修正すると、かえって検索エンジンからの評価を下げたり、本来維持できていた別のキーワードでの順位まで落としたりするリスクがあるためです。ロールアウト(アップデートの展開完了)を待ったうえで、「影響範囲の特定」「上位ページとの比較」「コンテンツの見直し」の3段階のステップに沿って計画的に対処を進めます。
影響範囲の特定
最初のステップは、検索順位の下落がサイト全体で起きているのか、特定のカテゴリや個別ページに限定されているのかを特定することです。影響範囲によって、検索エンジンが「サイト全体の構造や信頼性」を問題視しているのか、「個別ページの検索意図とのズレ」を問題視しているのかが異なり、打つべき対策が変わるためです。
分析には、サイトの検索パフォーマンスを計測する無料ツールであるGoogleサーチコンソールや、アクセス解析ツールのGA4(Googleアナリティクス4)を使用します。アップデート実施前後の期間を比較し、クリック数、表示回数、平均掲載順位の推移を確認します。影響範囲ごとの主な原因と対策の方向性は下表のとおりです。
| 影響範囲 | 主な下落の特徴 | 想定される原因 | 対策の方向性 |
|---|---|---|---|
| サイト全体 | トップページや大半のページで一斉に順位が下落する | サイト全体の専門性・信頼性の不足、低品質なページの大量存在、ユーザー体験(表示速度や操作性)の低下 | 低品質ページの統合・削除、運営者情報や監修者情報の充実、サイト構造の改善 |
| 特定カテゴリ(ディレクトリ) | 特定のテーマや商材を扱う記事群のみ順位が下落する | 該当ジャンルにおける専門性の不足、競合サイトの台頭による相対的な評価低下 | カテゴリ内の内部リンク(サイト内のページ同士をつなぐリンク)の整理、該当分野の専門家による監修の追加 |
| 個別ページ・特定キーワード | 一部の記事や、特定の検索キーワードでのみ順位が下落する | 検索意図(ユーザーが検索によって知りたいこと)の変化、情報の陳腐化、競合ページの情報量・網羅性の向上 | 対象ページの検索意図の再調査、最新情報への更新、独自情報の追加によるリライト(記事の書き直し) |
また、BtoBやBtoCを問わず、季節要因による検索需要の変化や、サイトのシステム変更による技術的なエラーがアップデートと同時期に重なっているケースもあります。順位そのものではなく流入数だけが減っている場合は、検索順位以外の要因も併せて確認することが重要です。
上位ページとの比較
影響を受けたページとキーワードを特定したら、現在の上位表示ページと自社のページを徹底的に比較し、評価の差を生んでいる要因を洗い出します。コアアップデートによる順位変動は、自社のページが悪化したわけではなく、アップデートによって検索エンジンが評価する基準や重視する検索意図が変化した結果として起きることが多いためです。
実際に順位が下がったキーワードでシークレットモード(閲覧履歴や個人設定を反映させないブラウザ機能)を使って検索し、1位から10位までに表示されているページの傾向を調査します。比較する際の具体的なチェック項目は以下のとおりです。
- 検索意図とページ種別の変化:上位に表示されているページが「ノウハウ解説記事」なのか、「一覧・比較ページ」なのか、「企業の公式サービスページ」なのかを確認します。たとえば、これまで解説記事が上位を占めていたキーワードで、ツールやサービスの一覧ページばかりが上がるようになった場合、検索エンジンが「ユーザーは解説ではなく具体的なツールを探している」と解釈を変えたと判断できます。
- 見出し構成と網羅性:自社ページにはなくて、上位ページに共通して含まれているトピックや見出しがないかを確認します。ユーザーの疑問を先回りして解決する関連情報が不足している場合、網羅性の面で評価が下がっている可能性があります。
- 情報の新しさと一次情報:上位ページが最新の制度や仕様に基づいているか、独自の調査や実体験に基づく一次情報(自らの実験結果や現場の写真など)が含まれているかを比較します。
- ドメインや発信者の属性:公的機関や医療機関、大手企業などの公式サイトが上位を独占するようになっていないかを確認します。特に個人の健康や財産に深く関わる領域では、発信者の権威性が重視されるため、一般の記事コンテンツでは上位表示が難しくなるケースがあります。
もし上位が公式サイトや大手ポータルサイトばかりに入れ替わっていた場合、同じキーワードで記事コンテンツをいくら修正しても順位回復は見込めません。その場合は、無理にそのキーワードでの回復を狙うのではなく、より具体的で競合の少ない複合キーワード(複数の語句を組み合わせた検索キーワード)へ狙いを変更する判断も必要です。
コンテンツの見直し
上位ページとの比較で自社の不足点が明確になったら、ユーザーの満足度を高めるための具体的なコンテンツ改善(リライト)を実施します。単に文字数を増やしたりキーワードを詰め込んだりするのではなく、検索ユーザーが抱える課題を最も早く、正確に解決できるページへと再構築することが順位回復の鍵となるためです。
見直しにあたっては、前章で触れたGoogleの自己評価基準に基づき、以下の4つの手順で修正を進めます。
- 結論の明確化と構成の整理:ユーザーがページを開いてすぐに知りたい答えにたどり着けるよう、導入文や各見出しの冒頭に結論を配置します。また、検索意図とのズレが見られた場合は、需要の高いトピックをページの上部に移動させ、不要な前置きや脱線している記述は削除します。
- 独自性と一次情報の追加:他のサイトにも書かれている一般的な情報だけでなく、自社ならではの知見を追加します。具体的には、実際の業務で得たノウハウ、顧客からの質問事例、独自の検証結果、オリジナルの図解や表などを盛り込むことで、他のページにはない価値を生み出します。
- 情報の正確性と鮮度の更新:記事内の古い情報、すでに終了したサービス、法改正前の記述などを最新の状態に書き換えます。根拠となるデータを示す際は、公的機関や研究機関などの信頼できる発表元を明記し、専門家の知見が必要な分野では有資格者による執筆・監修体制を整えてプロフィールを明示します。
- サイト内の低品質ページの整理:サイト全体で順位が下落している場合は、ほとんどアクセスがなく内容が薄いページや、同じようなテーマで重複している複数のページを見直します。内容を統合して1つの充実したページにまとめるか、改善の見込みがない古い告知ページなどは削除(または検索結果に表示させない設定であるnoindexタグの付与)を行うことで、サイト全体の平均的な品質を引き上げます。
コンテンツの見直しが完了したら、GoogleサーチコンソールのURL検査ツールを使用してインデックス登録(検索エンジンのデータベースにページの更新を知らせること)をリクエストし、その後数週間から数か月かけて順位や流入数の推移を継続的にモニタリングします。
アップデートに強いサイトづくり
コアアップデートによる順位変動の影響を最小限に抑えるには、アルゴリズムが更新される前からサイト全体の評価基盤を整えておくことが不可欠です。Googleのコアアップデートは、特定のページ単体だけでなく、ドメイン全体の品質や専門分野における一貫性を総合的に再評価する仕組みだからです。
順位が下落した後に個別ページを修正する事後対応だけでなく、BtoBやBtoCといった事業形態を問わず、日頃のサイト運用に予防的な施策を組み込むことで、検索アルゴリズムの変更に左右されにくい安定した流入基盤を構築できます。
日頃からの品質管理
サイト全体の評価を高く維持するためには、定期的なコンテンツの棚卸しと技術的なメンテナンスを業務フローに組み込む必要があります。どれほど優れた記事を公開していても、サイト内に情報が古いページや検索意図を満たしていない低品質なページが多数残っていると、サイト全体の評価が引き下げられる要因となるためです。
具体的に実施すべき品質管理の項目と運用基準は、下表のとおりです。
| 管理項目 | 具体的な実施内容 | 推奨される実施頻度 |
|---|---|---|
| 既存記事の情報更新 | 法改正、統計データ、サービス仕様などの変更に伴う事実関係の修正 | 四半期に1回〜半年に1回 |
| 低品質ページの整理 | アクセスやコンバージョン(成果)がなく、独自の価値を提供していないページの統合または削除(noindex設定を含む) | 半年に1回 |
| 重複コンテンツの解消 | 同一サイト内で同じ検索キーワードや検索意図を狙っている複数ページの統合(カニバリゼーションの解消) | 四半期に1回 |
| 内部リンクと表示速度の点検 | リンク切れの修正、関連性の高いページ同士の接続、およびページ表示速度の改善 | 月1回 |
これらの管理を行う際は、Googleアナリティクス(GA4:サイトのアクセス解析ツール)やGoogleサーチコンソール(検索パフォーマンスの分析ツール)のデータを基準にします。直近数か月間で表示回数やクリック数が著しく減少しているページを抽出し、優先順位をつけて改善に着手してください。
情報発信の一貫性
検索エンジンから特定の分野における高い専門性を認められるには、自社の事業領域やサイトのテーマに合致するトピックに絞って継続的に情報を発信することが重要です。サイトのテーマと無関係なジャンルまで幅広く記事を作成すると、何についての専門サイトであるかが不明確になり、結果としてサイト全体の専門性や信頼性の評価が分散してしまうからです。
情報発信の一貫性を保ち、テーマ性を強化するための具体的な手順は以下のとおりです。
- サイトのメインテーマと、直接関連するサブテーマの範囲を明確に定義する
- 検索ボリューム(検索される回数)の大きさだけで判断せず、自社の知見や一次情報(独自の調査や実務経験に基づく情報)を盛り込めるキーワードのみを選定する
- 中核となるまとめページ(ピラーページ)と、個別の詳細解説ページ(クラスターページ)を内部リンクで体系的に結び、トピック単位での網羅性を高める
- 発信する情報と運営元の実績・専門性が一致していることを示すため、運営者情報や執筆・監修者のプロフィールを明記する
たとえば、営業DXの支援ツールを提供するBtoB企業のオウンドメディアであれば、営業プロセスの改善や顧客管理に関する課題解決にテーマを限定します。集客目的で一般的なビジネスマナーや無関係なトレンド記事を量産することは避け、自社の専門領域に特化したコンテンツ群を構築することが、コアアップデートに強いサイトづくりにつながります。
まとめ:コアアップデートに備えてサイトの質を高めよう
SEOのコアアップデート(Googleが検索アルゴリズムを広範囲に見直す大規模な更新)への本質的な対策は、検索ユーザーの疑問を的確に解決する高品質なコンテンツを継続的に提供することです。Googleは一貫して、検索エンジン向けの小手先のテクニックではなく、ユーザーにとって有用で信頼できる情報を高く評価する方針を採っています。
コアアップデートによる順位変動に直面した際、および日頃のサイト運用においてサイト運営者が実践すべき重要項目は、下表のとおりです。
| フェーズ | 取り組むべき重要項目 | 具体的なアクション |
|---|---|---|
| 評価基準の理解 | 有用性とE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の強化 | 独自の一次情報や実体験を盛り込み、発信者の専門性を明示する |
| 順位下落時の対処 | データに基づく現状分析と改善 | Googleサーチコンソール等で下落ページを特定し、上位ページとの差分を補うリライトを行う |
| 平時のサイト運用 | 品質管理と情報発信の一貫性維持 | 古い情報の定期的な更新と、サイトのテーマに沿った専門性の高い記事作成を継続する |
BtoB・BtoCを問わず、アルゴリズムの変動に一喜一憂して場当たり的な修正を繰り返すのではなく、自社の専門領域における情報の網羅性と正確性を高めることが、中長期的な検索流入の安定につながります。自サイトの現状を客観的なデータで把握し、読者の検索意図を深く満たすサイトづくりを日頃から積み重ねていくことが、次回以降のコアアップデートに対する最も確実な備えとなります。
コアアップデート後の順位変動への対策は、どのページが、なぜ下がったのかを切り分けるところから始まります。リードプラスでは、Googleサーチコンソールなどのデータをもとにした影響範囲の分析から、検索意図に沿ったキーワード・コンテンツ設計、一次情報を盛り込んだリライトまでを支援しています。順位が動いたときも平時の品質管理も、まずは自サイトの現状把握からご一緒します。
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よくある質問(FAQ)
Googleのコアアップデートに関して、サイト運営者やSEO担当者からよく寄せられる疑問とその回答を解説します。実施期間中の対応の可否や検索順位が回復するまでの期間、公式情報の確認先を事前に把握しておくことで、順位変動が起きた際にも落ち着いて対処できます。
Q1. アップデート中にリライトしても良いですか?
コアアップデートの展開(ロールアウト:検索システム全体へ変更を順次反映させる処理)が完了するまでは、順位変動のみを理由とした大幅な記事の書き換え(リライト)は控えるべきです。
展開期間中はGoogleの評価システムが継続的に調整されており、検索順位が一時的に大きく上下することが珍しくありません。この段階で記事の構成や本文を大きく変更してしまうと、その後の順位変動がアップデートの影響によるものなのか、リライトによるものなのかを正確に切り分けられなくなります。
ただし、すべての修正作業を止める必要はありません。展開期間中であっても実施して問題ない作業と、完了後まで待つべき作業は下表のとおりです。
| 作業内容 | アップデート中の実施可否 | 判断の理由 |
|---|---|---|
| 検索順位の下落を理由とした構成変更・大幅な加筆 | 不可(完了後に実施) | 評価基準の反映が途中のため、対策の方向性を誤るリスクや効果測定ができなくなる恐れがあるため |
| 誤字脱字の修正・事実関係の訂正・リンク切れの解消 | 可能 | ユーザー体験を損なう明確な欠陥の改善であり、検索エンジンの評価状況にかかわらず必要なため |
| システム障害やインデックス登録エラーの解消 | 可能 | 検索エンジンがページを正しく読み取るための技術的な修復であり、早期の対応が求められるため |
| 事前に計画していた新規記事の公開 | 可能 | 通常のサイト運営スケジュールに基づく情報発信を止める必要はないため |
検索結果の傾向を分析したうえでの本格的なリライトは、Googleから展開完了の発表が出て検索順位が落ち着いてから着手してください。
Q2. 下がった順位はいつ回復しますか?
下落した検索順位が回復するまでには、コンテンツの改善を実施してから数週間から数か月、場合によっては次回のコアアップデートが実施されるまでの期間を要します。
Googleの検索システムは日々の小さな更新でもページの再評価を行っていますが、コアアップデートによる評価の大幅な見直しは、一定の周期で実施される次の大型アップデート時にまとめて反映される傾向があるためです。改善作業を行ってから検索順位へ反映されるまでの流れは以下のとおりです。
- 改善したページをクローラー(Web上のページを巡回して情報を収集するプログラム)が再取得する
- 収集された変更内容をもとに、検索エンジンがページの品質や有用性を再計算する
- 通常の検索システム更新、または次回のコアアップデートを通じて検索結果の順位に反映される
ページを修正した直後に順位が戻るケースはまれです。改善施策を実施したあとは短期間での順位の上下に一喜一憂せず、Googleサーチコンソール(Googleが提供する無料のサイト管理・分析ツール)でクリック数や表示回数の推移を中長期的に追跡してください。
Q3. アップデート情報はどこで確認できますか?
コアアップデートの開始日時や展開完了の公式情報は、Googleが提供する「Google検索ステータスダッシュボード」や公式SNSアカウントで確認できます。
憶測や不確かな情報に惑わされず正確な実施状況を把握するためには、Googleの一次情報を直接参照することが不可欠です。定期的な確認に適した公式の情報源は下表のとおりです。
| 情報源の名称 | 確認できる主な内容 | 活用のタイミング |
|---|---|---|
| Google検索ステータスダッシュボード | コアアップデートの開始日・完了日、および検索システムの障害発生状況 | 自サイトの急激な順位変動を検知した際や、展開完了の有無を正確に確認したいとき |
| Google検索セントラルブログ | アルゴリズム更新の背景や、サイト運営者に向けた品質ガイドラインの解説 | アップデートの目的や、評価基準に関する公式見解を深く理解したいとき |
| Google Search Central(公式Xアカウント) | アップデート開始および完了の速報アナウンス | 展開の開始や終了をリアルタイムでいち早く把握したいとき |
自サイトの検索順位や流入数に急な変化が見られた際は、まずこれらの公式発表を確認し、コアアップデートの展開期間と重なっているかどうかを照らし合わせてください。
