Google広告のキーワード設定方法!マッチタイプ選びや成果を出すコツ

「Google広告を配信しているものの、どのキーワードを設定すればいいか分からない」「無駄なクリックばかりで、CPAが高騰している」とお悩みではありませんか?Google広告におけるキーワード設定は、検索意図を持つターゲットユーザーに的確にアプローチし、広告成果を高めるための最重要プロセスです。

この記事で分かること

  • Google広告のキーワード設定の基本手順
  • 3つのマッチタイプの特徴と最適な使い分け方
  • 無駄な費用を抑える除外キーワードの活用法
  • 成果を最大化する運用と分析のコツ

本記事では、初心者でも迷わないキーワード設定の5ステップや、マッチタイプの最適な使い分け、除外キーワードの活用法を分かりやすく解説します。正しい設定方法と運用のコツをマスターして、広告の費用対効果を劇的に向上させましょう。

Google広告におけるキーワード設定の基本と重要性

Google広告におけるキーワード設定の基本と重要性

Google広告においてキーワード設定は、広告を届けるターゲットを決定し、費用対効果を大きく左右する最も重要な要素です。ユーザーが検索エンジンに入力する語句(検索クエリ)と、設定したキーワードが結びつくことで初めて広告が表示されるため、自社の商品やサービスに最適なキーワードを見極める必要があります。

キーワード設定が広告成果(CPA・ROAS)に与える影響

適切なキーワード設定は、無駄な広告費の発生を防ぎ、CPA(顧客獲得単価)の低下とROAS(広告費用対効果)の向上に直結します。なぜなら、自社商材への関心が高いユーザーの検索語句を的確に捉えることで、コンバージョン(最終的な成果)につながりやすい質の高いクリックを集められるからです。

たとえば、購買意欲の低いユーザーが検索するような幅広い語句ばかりを設定していると、クリックはされるものの購入や問い合わせには至らず、費用だけが消化されてしまいます。反対に、ターゲット層のニーズに合致したキーワードを厳選し、関連性の低い語句を除外することで、限られた予算内で効率的に成果を最大化することが可能です。キーワード設定の精度が、そのまま広告運用の投資対効果を決定づけるといっても過言ではありません。

成果が出るアカウント構造とキーワード配置の基本

広告の成果を高めるためには、キャンペーンや広告グループをテーマごとに細分化し、関連性の高いキーワードをまとめて配置することが基本となります。Google広告では、検索された語句と広告文、および遷移先となるランディングページの関連性が高く評価される仕組みになっているためです。

関連性を高めることで品質スコアが向上し、結果としてクリック単価を抑えながら広告を上位に表示させやすくなります。Google広告ヘルプのキーワードに関する解説ページでも、類似したテーマごとに広告グループを作成し、キーワードをまとめることが推奨されています。アカウントの階層構造とそれぞれの役割は、下表のとおりです。

階層 役割と設定内容 キーワード配置のポイント
アカウント 事業全体を管理する最上位の階層。支払い情報などを設定します。 -
キャンペーン 予算やターゲット地域、配信ネットワークを設定する階層。商材のカテゴリごとに分けます。 キャンペーンの目的に沿ったキーワード群を内包させます。
広告グループ キャンペーンの下に紐づき、共通のテーマを持つキーワードと広告文を束ねる階層。 1つのテーマに絞り、関連性の高いキーワードのみを配置します。

ターゲットユーザーの検索意図(インテント)の分類

キーワードを選定する際は、ユーザーの検索意図(インテント)を「情報収集」「比較検討」「購買・行動」の3段階に分類して考えることが重要です。検索意図によって、ユーザーが求めている情報やコンバージョンに至るまでの距離が大きく異なるためです。

BtoBやBtoCを問わず、ユーザーの心理状態に合わせたキーワードを選び、それぞれの意図に応じた広告文を提示することで、クリック率やコンバージョン率を改善できます。検索意図の分類と特徴は、下表のとおりです。

検索意図の分類 ユーザーの心理状態 キーワードの具体例
情報収集クエリ 悩みや疑問を解決するための情報を探している段階。コンバージョンへの距離は遠めです。 「広告 種類」「集客 方法」など
比較検討クエリ 具体的な解決策を知っており、どのサービスを利用するか比較している段階。 「検索広告 料金」「ウェブ広告 比較」など
購買・行動クエリ 特定のサービスを利用する意思が固まっており、すぐに行動を起こしたい段階。 「〇〇(サービス名) 申し込み」「〇〇 見積もり」など

限られた予算でいち早く成果を出したい場合は、コンバージョンに最も近い「購買・行動クエリ」から優先的にキーワードを設定していくのが鉄則です。その後、予算の状況を見ながら「比較検討クエリ」へと拡張していくことで、効率的なアカウント運用が可能になります。

【図解】Google広告のキーワード設定手順(5ステップ)

【図解】Google広告のキーワード設定手順(5ステップ)

Google広告のキーワード設定は、キャンペーンと広告グループの選定から始まり、キーワードの登録、マッチタイプの指定、除外キーワードの設定、そして入札単価の決定という5つのステップで完了します。正しい手順で設定を進めることで、意図しない広告配信を防ぎ、費用対効果を高めることができます。ここでは、実際の管理画面に沿った具体的な設定手順を解説します。

ステップ1:キャンペーン・広告グループの選定

まずは、キーワードを登録する対象のキャンペーンと広告グループを選定します。Google広告のアカウント構造において、キーワードは広告グループ単位で紐づくため、適切なグループに割り当てることが広告文との関連性を高める上で重要です。

管理画面の左側にあるナビゲーションメニューから「キーワード」をクリックし、「検索キーワード」を選択します。その後、プラスボタン(青い丸のアイコン)をクリックすると、キーワードを追加するキャンペーンおよび広告グループを選択する画面が表示されるため、該当のものを指定して次のステップへ進みます。

ステップ2:ターゲットキーワードの選定と登録方法

次に、ターゲットとなるユーザーが検索するであろうキーワードを選定し、管理画面の入力ボックスに登録します。検索意図(インテント:ユーザーが検索窓に打ち込む目的や動機)に沿ったキーワードを選ぶことで、見込み顧客に対して的確に広告を表示できます。

キーワードの入力ボックスには、1行につき1つのキーワードを入力します。複数のキーワードを登録する場合は、改行して入力してください。また、画面右側にあるキーワードの候補を取得する機能を活用すると、関連するウェブサイトのURLや自社の商品・サービスに関連する語句を入力するだけで、システムが自動的にキーワードの候補を提案してくれます。

ステップ3:マッチタイプ(完全一致・フレーズ一致・部分一致)の指定

キーワードを入力する際は、同時にマッチタイプ(ユーザーの検索語句に対して、どこまで拡張して広告を表示するかを決める設定)を指定します。マッチタイプを適切に設定することで、リーチの拡大と関連性の維持をコントロールできます。

キーワードを登録する際、マッチタイプは特定の記号を用いて指定するルールがあります。下表のとおり、目的に応じて記号を使い分けて入力ボックスに記載します。

マッチタイプ 指定する記号 入力例 設定の目的
完全一致

[ ](角括弧)

[広告 代理店] 検索意図が完全に一致するユーザーのみに絞り込んで配信する
フレーズ一致

" "(引用符)

"広告 代理店" 指定した語句の意味を含む検索に対して、語順を問わず配信する
部分一致 記号なし 広告 代理店 関連性の高い幅広い検索語句に拡張してリーチを最大化する

ステップ4:不要な流入を防ぐ除外キーワード(ネガティブ)の設定

広告の無駄なクリックを防ぐために、除外キーワード(ネガティブキーワード)を設定します。関連性の低い検索語句に対して広告が表示されクリックされると、費用対効果(CPAやROAS)が悪化する原因となります。

あらかじめコンバージョン(最終的な成果)に繋がらないと分かっている語句は、配信開始前に除外キーワードリストに登録しておくことが不可欠です。たとえば、BtoB向けのサービスを提供している場合、「無料」や「自作」といった検索語句を除外することで、ターゲット外のユーザーからの流入を未然に防ぐことができます。設定は、管理画面の「除外キーワード」タブから行います。

ステップ5:上限クリック単価(CPC)または自動入札の設定

最後に、キーワードごとの上限クリック単価(CPC)を設定するか、キャンペーンの自動入札戦略を適用して保存します。入札単価を適切に設定することで、限られた予算内で最大限のクリックやコンバージョンを獲得できるようになります。

手動の個別クリック単価制を選択している場合は、キーワードの入力画面でそれぞれの上限クリック単価を指定できます。一方、コンバージョン数の最大化や目標コンバージョン単価(tCPA)などの自動入札戦略を採用している場合は、システムの機械学習によってオークションごとに入札単価が自動的に調整されるため、キーワード単位での個別設定は不要です。設定内容を確認し、「保存」をクリックすればキーワードの設定手順は完了です。

3つのマッチタイプの特徴と最適な使い分け

3つのマッチタイプの特徴と最適な使い分け

Google広告のキーワードマッチタイプは、完全一致、フレーズ一致、部分一致の3種類があり、広告の配信目的や予算に応じてこれらを使い分けることが成果を最大化する鍵です。それぞれのマッチタイプは、ユーザーが入力した検索クエリ(検索語句)に対して、どの程度柔軟に広告を表示するかを決定する役割を持っています。下表のとおり、各マッチタイプには明確な特徴と適した用途があります。

マッチタイプ 記号の表記 特徴と配信範囲 適した用途
完全一致 [キーワード] 登録キーワードと完全に同じ意味・意図の検索にのみ表示される 指名検索や、コンバージョン確度が高いキーワードの確実な獲得
フレーズ一致 "キーワード" 登録キーワードの意味を含む検索に対して表示される ターゲットの意図を保ちつつ、関連する複合語での流入も狙いたい場合
部分一致 キーワード(記号なし) 登録キーワードに関連する幅広い検索に対して表示される 機械学習を活用したリーチの最大化や、未知の検索クエリの発掘

これらのマッチタイプの仕様や動作原理については、Google広告ヘルプのキーワードのマッチタイプに関する解説でも詳細な定義が公開されています。ここからは、それぞれのマッチタイプの特徴と具体的な使い分けについて詳しく解説します。

完全一致:ピンポイントで確度の高いユーザーを獲得

完全一致は、登録したキーワードと同じ意味や意図を持つ検索に対してのみ広告を表示するマッチタイプです。検索意図が明確なユーザーに絞って広告を配信できるため、無駄なクリック費用を抑えつつ、高いコンバージョン率を維持できることが最大のメリットです。

このマッチタイプは、記号の角括弧を用いて「[キーワード]」のように登録します。かつては語順も含めて完全に一致する場合のみ配信されていましたが、現在ではシステムが検索意図を解釈し、表記ゆれや同じ意味を持つ類義語に対しても広告が表示される仕様になっています。

具体例として、「[東京 ホテル]」という完全一致キーワードを登録した場合の配信パターンは以下のようになります。

  • 広告が表示される検索クエリの例:「東京 ホテル」「ホテル 東京」「東京 宿泊施設」
  • 広告が表示されない検索クエリの例:「東京 ホテル おすすめ」「東京 ビジネスホテル」

このように、完全一致は他の単語が追加された検索には反応しません。そのため、自社のブランド名(指名検索)や、過去の運用データから確実に売上につながることが分かっている主力キーワードに限定して使用するのが最適な使い分けです。

フレーズ一致:意図のブレを防ぎつつ拡張性を確保

フレーズ一致は、指定したキーワードの意味を含む検索に対して広告を表示し、語順の入れ替えや他の単語が追加されても配信されるマッチタイプです。完全一致よりも配信ボリュームを増やしつつ、部分一致ほど意図が拡散しないため、ターゲットの検索意図を保ちながら効率よくリーチを広げたい場合に適しています。

フレーズ一致は、記号の二重引用符を用いて「"キーワード"」のように登録します。キーワードが持つ本来の意味が損なわれない範囲で、前後に別の単語が追加された複合キーワード(ロングテールキーワード)での検索もカバーできるのが特徴です。

具体例として、「"東京 ホテル"」というフレーズ一致キーワードを登録した場合の配信パターンは以下のようになります。

  • 広告が表示される検索クエリの例:「東京 ホテル おすすめ」「格安 東京 ホテル」「東京 宿泊施設 予約」
  • 広告が表示されない検索クエリの例:「東京 観光」「ホテル 選び方」

フレーズ一致は、BtoBやBtoCを問わず、特定のサービスや商品に関連する具体的なニーズを持つユーザーを幅広く集客したい場面で活躍します。完全一致だけでは獲得しきれない潜在的な顧客層へアプローチするための、バランスの取れたマッチタイプと言えます。

部分一致:機械学習を活用してリーチを最大化

部分一致は、登録したキーワードに関連する検索に対して幅広く広告を表示するマッチタイプであり、システムの機械学習を活用して新たな顧客層を開拓するのに最適です。運用者が想定していなかった関連キーワードや、最新の検索トレンドにも自動で対応できるため、アカウント全体のインプレッション数とクリック数を最大化できます。

部分一致はデフォルトの設定であり、特別な記号を付けずにそのままキーワードを登録します。ユーザーの最近の検索履歴や、ランディングページのコンテンツ内容なども加味して関連性が判断されるため、登録したキーワードの単語が含まれていなくても広告が配信されることがあります。

具体例として、「東京 ホテル」という部分一致キーワードを登録した場合の配信パターンは以下のようになります。

  • 広告が表示される検索クエリの例:「東京 旅館」「品川 宿泊」「東京への旅行プラン」

部分一致は、自動入札戦略(スマート自動入札)と組み合わせることで真価を発揮します。システムがコンバージョンに至る可能性が高い検索クエリを予測し、適切な入札単価を自動で設定するためです。ただし、意図しない検索語句で広告が表示されるリスクもあるため、検索クエリレポートを定期的に確認し、関連性の低い語句を除外キーワードとして登録するメンテナンスが不可欠です。リスティング広告とは

キーワード選定・設定で成果を最大化させる運用のコツ

キーワード選定・設定で成果を最大化させる運用のコツ

Google広告で成果を最大化させるためには、設定後の継続的なデータ分析と改善が不可欠です。初期設定のまま放置せず、実際の検索データに基づいたチューニングを行うことで、費用対効果を継続的に向上させることができます。

キーワードプランナーを活用した検索ボリュームと競合の分析

キーワードの選定時にはキーワードプランナーを活用し、検索ボリュームと競合性を事前に分析することが重要です。検索需要がないキーワードを設定しても広告は表示されず、逆に競合が激しすぎるキーワードではクリック単価(CPC:1クリックあたりにかかる費用)が高騰し、予算を早期に消化してしまうからです。

具体的には、自社の商品やサービスに関連する語句を入力し、月間の検索ボリュームやページ上部に掲載するための推定入札単価を確認します。このデータをもとに、獲得見込みが高く、かつ予算内で運用可能なキーワードを選定します。分析の際は、下表のとおり指標を確認して優先順位をつけます。

確認する指標 概要と分析のポイント
月間検索ボリューム 1か月間に検索される回数の目安。少なすぎると広告が表示されず、多すぎると予算超過のリスクがあります。
競合性 そのキーワードに入札している広告主の多さ。「高・中・低」で表示され、高いほど入札競争が激しくなります。

ページ上部掲載の

推定入札単価

検索結果の上部に広告を表示するために必要なクリック単価の目安。自社の許容CPA(顧客獲得単価)と照らし合わせて判断します。

検索クエリレポートの定期チェックと除外登録の徹底

広告配信後は、ユーザーが実際に検索した語句である「検索クエリ」のレポートを定期的に確認し、無関係な語句を除外キーワードとして登録することが成果改善の鍵となります。部分一致やフレーズ一致を利用している場合、意図しない検索語句で広告が表示され、無駄なクリック費用が発生する可能性が高いからです。

たとえば、BtoB向けの有料サービスを提供している場合、「無料」や「ログイン」といった検索語句で流入したユーザーは、新規導入を検討している可能性が低いため、これらの語句は除外キーワードに登録して無駄な費用を削減します。最低でも週に1回は検索クエリレポートを確認し、成果につながっていない語句を特定して除外する運用サイクルを構築してください。

広告文およびランディングページ(LP)との整合性向上

キーワード、広告文、そしてランディングページ(LP:広告をクリックした後に表示されるWebページ)の3つの要素における整合性を高めることが、コンバージョン率(CVR:サイト訪問者が目標行動を完了する割合)を最大化するための必須条件です。検索ユーザーは自身の抱える課題や疑問を解決するために検索を行っており、クリックした先のページに求めている情報がなければ、すぐに離脱してしまうからです。

検索意図に応えるためには、設定したキーワードを広告文の見出しに含め、LPのファーストビュー(ページを開いて最初に表示される領域)でも同じメッセージを伝える必要があります。一貫性のある情報提供はユーザーの離脱を防ぐだけでなく、広告の品質スコア(広告の関連性や利便性を評価する指標)の向上にも寄与します。品質スコアが改善されると、より低いクリック単価で上位表示が可能となり、全体の費用対効果が大幅に改善されます

広告の品質に関する詳細な評価基準や改善方法については、Google広告ヘルプの品質スコアについてを参考にしてください。

キーワード設定でよくある失敗と回避策

キーワード設定でよくある失敗と回避策

Google広告のキーワード設定において最もよくある失敗は、ユーザーの検索意図と広告の関連性が低くなり、費用対効果(ROAS)が悪化してしまうことです。この事態を防ぐためには、マッチタイプの特性を理解した適切な使い分けと、アカウント構造のシンプル化が不可欠です。ここでは、運用時によく陥りがちな3つの失敗例と、その具体的な回避策を解説します。

部分一致のみの運用による無駄クリックの多発

部分一致のみでキーワードを設定すると、自社の商材と関連性の低い検索語句(検索クエリ:ユーザーが実際に検索窓に入力した語句)に対しても広告が表示されやすくなり、無駄なクリック費用が発生する原因となります。部分一致は機械学習を活用して広くリーチを獲得できる強力な機能ですが、意図しない拡張が起こるリスクも孕んでいるためです。

とくにBtoB商材のようにターゲット層が限定されている場合、一般消費者向けの検索語句まで拾ってしまい、コンバージョン(成果)に繋がらないクリックが急増するケースが散見されます。この失敗を回避するためには、下表のとおり対策を講じることが重要です。

回避策のステップ 具体的なアクション
1. マッチタイプの組み合わせ 部分一致だけでなく、完全一致やフレーズ一致を組み合わせて、獲得効率の高い検索語句を確実に狙う。
2. 除外キーワードの事前登録 配信開始前に、明らかに自社商材と合致しない語句(「無料」「求人」「とは」など)を除外設定する。
3. 検索クエリレポートの確認 定期的に実際に流入した検索語句を確認し、関連性の低いものを随時除外キーワードに追加する。

キーワードの詰め込みすぎによるアカウント構造の複雑化

1つの広告グループに大量のキーワードを詰め込むと、広告文との関連性が低下し、品質スコア(広告の品質を評価する指標)の悪化や管理の煩雑化を招きます。キーワードの検索意図が分散してしまうと、ユーザーが求めている情報に合致した広告文やランディングページ(LP)を提示できなくなるためです。

広告のクリック率やコンバージョン率を高めるためには、1つの広告グループにつき、検索意図が共通する少数のキーワードに絞り込む運用が推奨されます。下表のとおり、テーマごとに広告グループを細分化することで、ユーザーのニーズに直結した広告文を配信できるようになります。

アカウント構造の例 特徴と影響
悪い例(詰め込みすぎ) 「勤怠管理システム」「タイムカード アプリ」「人事評価ツール」を同じ広告グループに設定。広告文が抽象的になりクリック率が低下する。
良い例(テーマ別の分割) 「勤怠管理システム」と「タイムカード アプリ」で広告グループを分割。それぞれの検索意図に合わせた専用の広告文を設定できる。

競合他社名(指名系)キーワードの選定注意点

競合他社のブランド名やサービス名をキーワードとして設定すると、一時的なアクセス数は獲得できるものの、コンバージョン率が著しく低くなりやすく、場合によっては商標権のトラブルに発展するリスクがあります。ユーザーはすでに特定の他社サービスを利用または検討する目的で検索しているため、自社の広告が表示されてもクリックされにくい、あるいはクリックされてもすぐに離脱されてしまうからです。

また、他社の商標を広告文のテキスト内で使用することは、ポリシー違反となる可能性が高いため注意が必要です。詳しくはGoogle広告の商標に関するポリシーにて規定されています。競合他社名での出稿は費用対効果が悪化しやすいため、基本的には自社の強みが明確に伝わる一般キーワードや、自社ブランドの指名キーワードの対策を優先して設定することが、成果を安定させるための確実な回避策となります。

まとめ

Google広告でCPA(顧客獲得単価)を抑えつつROAS(広告費用対効果)を最大化するためには、ターゲットユーザーの検索意図に寄り添ったキーワード設定と、マッチタイプの適切な使い分けが不可欠です。本記事で解説した手順や運用方針を継続的に実践することで、無駄な広告費を削減し、コンバージョンにつながる質の高いクリックを集めることができます。

キーワード設定と運用改善の重要ポイント

広告の費用対効果を高めるための最大の鍵は、登録したキーワードを放置せず、実際の検索クエリ(ユーザーが実際に検索した語句)に基づいた改善を繰り返すことです。初期設定の段階で完璧なキーワード網羅を目指すのではなく、運用しながら最適化を図るアプローチが推奨されます。

具体的な運用サイクルとして、以下の3つのポイントを意識してアカウントを管理しましょう。

  • マッチタイプの特性を活かした段階的な拡張:初期は完全一致やフレーズ一致で確度の高い層を狙い、データが蓄積された段階で部分一致と自動入札を組み合わせてリーチを広げます。
  • 検索クエリレポートを活用した除外設定の徹底:定期的にレポートを確認し、成果につながりにくい語句を除外キーワードとして登録することで、無駄なコストを抑制します。
  • 広告文とランディングページの一貫性確保:設定したキーワードと、ユーザーが目にする広告文、遷移先のページ内容を一致させることで、品質スコア(広告の品質を表す指標)の向上を目指します。

マッチタイプ別のアプローチと活用シーン

各マッチタイプには明確な役割があり、キャンペーンの目的や予算規模に応じて使い分けることが重要です。下表のとおり、それぞれの特性を理解してアカウント構造に組み込んでください。

マッチタイプ 主な役割と活用シーン 運用の注意点
完全一致 指名検索や購買意欲が極めて高いキーワードで、確実にインプレッション(広告表示)を獲得したい場合に使用します。 検索ボリュームが少ない場合は表示回数が伸びないため、他のマッチタイプとの併用が必要です。
フレーズ一致 語順や意味のブレを防ぎつつ、特定の語句を含む関連検索を拾いたい場合に適しています。 意図しない複合語での流入が発生する可能性があるため、定期的なクエリ確認が求められます。
部分一致 機械学習を活用し、想定していなかった関連性の高い検索語句を発掘してコンバージョン数を最大化したい場合に有効です。 自動入札戦略と組み合わせて運用し、無関係な検索語句はこまめに除外登録することが必須です。

Google広告のキーワード設定は、一度設定して終わりではありません。Google広告ヘルプのキーワードの追加、編集、削除に関するガイドでも推奨されているように、市場の変化やユーザーの検索行動の多様化に合わせて、継続的な見直しと調整を行うことが成功の秘訣です。自社の商品やサービスに最適なキーワード戦略を構築し、ビジネスの成長を加速させましょう。

リードプラスでは、ターゲット層の検索意図を捉えた精度の高いキーワード選定から、部分一致と自動入札を駆使したアカウント構築、徹底した除外キーワード管理によるCPAの最適化まで、成果向上に向けたWeb広告運用コンサルティングを提供しています。キーワード選定の見直しやROAS改善でお悩みの際は、ぜひリードプラスまでお気軽にご相談ください。 

よくある質問(FAQ)

キーワード設定に関して、運用担当者からよく寄せられる疑問とその回答をまとめました。

Q1. 1つの広告グループに設定するキーワード数は何個が適切ですか?

1つの広告グループに設定するキーワード数は、5個から20個程度が適切です。関連性の高いキーワードのみを同じグループに厳選することで、検索語句と広告文の整合性が高まり、クリック率の向上につながるためです。

キーワードを過剰に詰め込むと、ユーザーの検索意図(インテント:検索窓に入力した目的)が分散してしまい、それぞれの検索語句に対して最適な広告文を表示することが難しくなります。その結果、広告の関連性が低下し、成果が悪化する原因となります。

キーワード数を適切に保つためのポイントは、下表のとおりです。

ポイント 具体的な対策
テーマの細分化 ターゲットの目的や検索意図が異なる場合は、広告グループを分割する
類似キーワードの集約 意味が同じキーワードは、マッチタイプの拡張機能を信頼して無理にすべて登録しない
定期的な見直し 表示回数が極端に少ないキーワードや、成果に繋がっていないキーワードは停止する

Q2. 初心者はどのマッチタイプから始めるべきですか?

初心者が運用を始める際は、「フレーズ一致」と「完全一致」を中心に設定することをおすすめします。意図しない検索語句での広告配信を防ぎつつ、ターゲット層へ確実にアプローチできるため、予算の無駄遣いを抑えやすいからです。

最初から「部分一致」を多用すると、機械学習のデータが不十分な段階では関連性の低い検索語句にまで広告が配信され、費用対効果が悪化するリスクが高まります。運用に慣れ、除外キーワードの登録ルールが定まってきた段階で、徐々に部分一致を取り入れてリーチ(広告の到達範囲)を拡大していく手順が安全です。

各マッチタイプの初心者向け推奨度は、下表のとおりです。

マッチタイプ 初心者への推奨度 理由と活用場面
完全一致 検索意図が明確なユーザーへピンポイントで配信でき、無駄な費用が発生しにくいため
フレーズ一致 語順や意味を含んでいれば配信されるため、意図のブレを防ぎつつ適度に拡張できるため
部分一致 低〜中 関連語句まで広く配信されるため、運用に慣れてからコンバージョン獲得の最大化を狙う際に使用する

Q3. 設定したキーワードの品質スコアを上げるにはどうすればよいですか?

キーワードの品質スコアを上げるには、「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」という3つの評価要素をそれぞれ改善する必要があります。品質スコアはこれらの要素に基づいて1から10の数値で算出され、スコアが高いほど低いクリック単価で広告を上位表示させやすくなるためです。

品質スコアの改善状況を確認し、平均より劣っている要素を優先的にテコ入れすることが成果改善の近道となります。Google広告ヘルプの品質スコアに関する解説でも、これら3つの要素が広告オークションにおける品質の評価基準として機能していることが示されています。

具体的な改善施策は以下のとおりです。

  • 推定クリック率の改善:広告文の訴求内容を見直し、ユーザーの目を引く魅力的なタイトルや説明文を作成する。また、広告表示オプションを活用して画面占有率を高める。
  • 広告の関連性の改善:検索キーワードを広告文(特に見出し)に自然な形で含める。広告グループのテーマを細分化し、キーワードと広告文のズレをなくす。
  • ランディングページの利便性の改善:広告をクリックした後のページ(LP)に、ユーザーが求めている情報をわかりやすく配置する。ページの読み込み速度を改善し、スマートフォンでも閲覧しやすいデザインにする。
リスティング広告とは