インプレッション(impression)とは

インプレッションとは直訳では「印象」や「気持ち」などの意味ですが、マーケティングでは広告がWebページ上で広告が表示された回数のことを表します。この回数は、Webマーケティングでは、非常に重要な指標と見なされています。

Webページを開いた時に広告が表示されると、1インプレッションとカウントされます。類似の指標としてリクエストがあり、これはブラウザからサーバーに広告の表示要求が発信された時点でカウントされます。インプレッションは広告が表示される前にユーザーがページ移動してしまうといった場合にはカウントされません。

また、PV(ページビュー)と混同されることがありますが、PVはあくまでもページ単位でカウントされるのに対し、インプレッションは、そのページで対象の広告が表示された回数が数えられます。

例えば、1つのページで対象の広告が3回表示されたら、1PV、3インプレッションとなります。ただし、広告の一部が表示されればカウントされることもあれば、全体が表示されないとカウントされないこともあり、規定はメディアによって異なります。

1インプレッションに対する広告単価が設定されていることが多いため、インプレッション数を増加させるには、予算を増額し、広告の表示場所や回数などを増やすことが近道です。予算に限りがある場合は、検索キーワードの絞り込みが有効な手段です。ターゲットとなるユーザーの行動を分析し、競合とは異なるキーワードを選定することで、効率良く質の高いインプレッションを得ることがでます。また、複数のキーワードを設定することで、より精度が高まり購買意欲の高いユーザーの獲得に繋がります。

しかし、インプレッションの増加が成果に直結するとは限りません。インプレッションの数に対して、どのくらいクリックされたかを表す「クリック率」やどのくらい申し込みや商品購入などのサイトの目的を達成したかを表す「コンバージョン率」といった指標もあります。インプレッションを増やす施策と共に、クリック率やコンバージョン率も把握し効果の高い広告やキーワードを選定しすることも重要です。

広告ではありませんが、SNSで投稿が表示された回数も、インプレッションと呼ばれています。併せて使用される言葉にエンゲージメントがあり、これは「いいね」やコメントなど、ユーザーが起こしたアクションの数を示しています。マーケティングにSNSを用いる場合は、こちらも重要な指標となります。