リレーショナルデータベースは、英語でRelational Databaseといい、直訳すると「関係のある・相関的なデータベース」という意味になる。通常のデータはエクセルのように1つの表組みで格納されている。それに対してリレーショナルデータベースでは、データをテーブルと呼ばれる複数の表に分けて管理し、それらの間の関係性を定義することで、さまざまな機能を実現している。
リレーショナルデータベースのリレーションとは、このテーブル同士の関係を意味し、複数のテーブルからデータを抽出・結合・分析することができる。
例えば同じ顧客情報が、顧客名簿、売上台帳、キャンペーンの参加リストなどでバラバラに管理されている場合、どこかで情報が更新されても、他の場所にある情報は更新されない。これでは企業活動に支障をきたしてしまう。そこで顧客一人ひとりにIDを付与し、他のテーブル情報が必要な場合はそのIDで呼び出すことで、この問題は解決できる。
このようなメリットがあるため、大企業の基幹システムなど大規模ものから、個人商店で利用するような小規模のものまで、さまざまな現場で広く活用されている。