title要素とは

title要素とは、HTMLファイルのheadセクション内に記述する、そのHTML文書自体のタイトルのことです。多くの場合、タイトルタグと呼ばれます。title要素に記述した文言は、ウェブブラウザのタブや検索結果などで表示され、Webサイトのタイトルとしての役割を持ちます。そのため、ユーザーの多くはtitle要素を見て、どのようなWebページなのかを把握し、Webサイトに訪問するかどうかを判断します。ユーザーの検索したキーワードがtitle要素に含まれている場合は、その言葉が検索結果において太字で表示されます。Google検索では、title要素と検索クエリの関連性が高いほど検索順位が上位になる傾向がありますが、title要素と検索クエリの関連性が低いと検索順位は下がります。そういったことから、title要素はSEOの内部施策として重要な役割を果たしています。

title要素は、一般的に全角35文字前後で記述します。35文字以上の長文になると、ウェブブラウザのタブや検索結果などに表示される文言が「…」で省略されるため、全文は表示されません。Google検索結果の場合は、アルゴリズムにより、title要素で記述した文言と異なるタイトルで表示されることもあります。

title要素は、(1)何について書いているWebサイトかユーザーにわかりやすく伝える(2)Webサイトにおける重要な部分が検索結果に表示されるようにする、という観点から記述するのが望ましいと言われています。そのため、title要素の前半部分には、基本的にユーザーが検索で使いそうな重要なキーワードを使用します。title要素を記述する際は正しい日本語を使った文章にする必要はなく、「|」「-」「!」「?」といった記号や特殊文字を用いることも可能です。ただし、title要素の重複はGoogleの検索品質評価ガイドラインに抵触するため、ページごとに固有のtitle要素を記述するべきだと考えられています。

Webマーケティングの観点から考えると、title要素の文言によってクリック率は変動するため、ユーザーの興味を引くキーワードを盛り込みつつ、読みやすくかつわかりやすいタイトルにすることが重要です。title要素とページのファーストビューの整合性を取ったり、時期やニーズに合わせてtitle要素を変更したりすることで、効果的なWeb集客が見込めるケースもあります。Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)を使えば、検索クエリごとのクリック率を確認することが可能です。