LPOとは
LPOとは「Landing Page Optimization」の略で、ランディングページの効果を最適化するための施策のことを言います。ランディングページは「着地するページ」と直訳できますが、これには「検索や広告などからサイトにアクセスしてきたユーザーが最初に見るページ」という意味が含まれます。
ランディングページは、見積もりの請求や商品の購入など、訪問してきたユーザーに対し、収益につながる行動を取ってもらうことを目的として作られたページを指します。そのため、ページに含まれる情報量が多く、あの手この手で行動を促す仕掛けを施すことも珍しくありません。
ここでアクセスしてきた数に対して、実際に行動につながった比率を「コンバージョン率」と言います。LPOとは、このコンバージョン率を高めるための施策なのです。
一般に、WEBサイトを訪問した人は、数秒でサイトの見た目を判断し、求める情報がそこにないと分かったらすぐに離脱してしまうと言われます。そのためランディングページには、第一印象となる「ファーストビュー」で、直感的に伝わるデザインや見出しが必要です。そこから下のパートでは、商品やサービスの良さについて、競合との差をしっかりと明確にしながら、購入意欲を掻き立てます。実際に行動を促すためには、信頼できるデータやコピー、ユーザーの声なども必要です。最後に「申し込み」や「資料請求」などを、目立つボタンで配置します。
パソコンだけでなく、スマートフォンでの見た目や操作のしやすさも欠かせないポイントです。また、コンバージョン率を高めるためには、性別や年齢などユーザーの属性に合わせ、異なる複数のランディングページを用意することも有効とされます。
LPOは、実際にどのようなアクセスがあり、どのようにユーザーが行動したのかを分析し、絶え間なくページの改善を進めていきます。具体的には、どんなキーワードで検索してきたのか、直帰率やクリック率はどうか、またサイト内でどのように回遊しているかなどを分析し、課題を明確にして、その解決策の仮説を立てます。
そして、仮説を実証するのに役立つのが「A/Bテスト」です。A/Bテストでは、例えばボタンのデザインに改善の余地があると仮説を立てた場合、従来のままのページと、ボタンのデザインのみを変えたページとの2つを用意します。これらをランダムに表示させて結果を比較することで、仮説が合っていたかを確認するのです。こうしたテストには手間や時間がかかりますが、地道に続けることでコンバージョン率を高めることができます。