リンクレピュテーションとは

リンクレピュテーションとは、日本語に訳すと「リンクへの評価や評判」という意味になります。インターネットでは、Googleの検索エンジンに採用されているアルゴリズムの一つを指し、その結果次第では検索順位に影響を与えることもあります。

リンクレピュテーションでは、あるサイトに他のサイトからリンクが張られているとき、リンク元にあるリンクの文言(アンカーテキスト)がどのように書かれているかを見て、リンク先のページの内容・品質を判断します。アンカーテキストには、リンクを張る側の目線に立ったリンク先の評価が反映されていることが多いため、具体的・専門的なキーワードや、ポジティブな表現で紹介がされていれば、リンク先の内容を高評価していると捉えます。

たとえば、あるブログのワインに関する記事の中で「◯◯ワインについて詳しいサイトはこちら!」というアンカーテキストでリンクが張られていたら、ブログの管理者はリンク先を「ワインに詳しいサイト」として評価していると見なすことができます。同様に、お店の紹介で「高級ワインが楽しめる◯◯」「お手頃なワインが楽しめる◯◯」といったリンクがあれば、それぞれのお店に対して、やはり具体的な評価を行っていると捉えられるでしょう。もしかすると「高級ワインが楽しめる◯◯」として紹介されたお店のサイトでは、特に「高級」をアピールしている内容が見つからないかもしれませんが、こうした他者評価のおかげで、一定の評価を得ることができます。

リンクレピュテーションは、リンク先への評価がアンカーテキストに含まれている、という可能性を前提にした概念です。そのため、単に「リンク先はこちら」「詳しくはこちら」などといったアンカーテキストでは、そうした情報が入ってこないため、評価につなげることができません。他サイトにリンクするときは、アンカーテキストを「リンク先はこちら」とせず、リンク先で記述されている情報や、見どころをきちんと明記しておいた方が、検索エンジンにフレンドリーな対応となります。自分のサイトの検索評価がすぐに上がるわけではありませんが、閲覧者にも親切であり、いつアルゴリズムが改善されるか分かない以上、あらかじめ対策しておいて損はないでしょう。

リンクレピュテーションは、サイト内の情報を使って評価するものではないため、運営者側にできる対応はあまりありません。ただし、この考え方を念頭に、自分のサイトに向けた他サイトからのアンカーテキストについても、配慮をしておくと良いでしょう。「○○についてのお問い合わせはこちらへ」などとしておけば、その先のページがお問い合わせ用のものであることが分かり、検索エンジンへの最適化効果を得ることができます。