クローキングとは

クローキングとは、一般の閲覧者に見せるWEBページの内容とは異なる情報を検索エンジンに見せることを言います。クロークは英語で「見えないように隠す」という意味があるため、こうした手法が「クローキング」と呼ばれるようになりました。

例えば、「abcde.com」というサイトがあったとき、一般の閲覧者には違法なコンテンツを見せているが、検索エンジンに対しては合法的なコンテンツを見せるように仕組んでいる場合、クローキングに該当します。

クローキングを行う理由は、必ずしも法律に反することだけが要因ではありません。例えば、動画やアニメーション効果をメインにしたページを構成する手法で、一般の閲覧者から見て見栄えが良いWEBページを作ったとします。しかし、それだけではページにある情報量が少ない等の理由により、検索エンジンから高い評価を得られない可能性があります。そこで多くのキーワードを含むテキストを別に用意しておき、検索エンジンにはそれを見せるようにしておけば、本来よりも高い評価を得られるようになるのです。

このように、クローキングは検索エンジンを騙す行為と言えます。そのため、それが発覚すると、評価が本来のレベルに下げられてしまうだけでなく、ペナルティ的な扱いを受ける危険があります。場合によっては、検索エンジンのインデックスから消されて、検索の結果に全く表れなくなることもあるのです。しかも、クローキングを施したページだけが対象になるのではなく、サイト全体にまで影響が及んでしまうこともあります。実際に、ドイツではBMWやリコーの現地法人がクローキングを行ってペナルティを受け、Googleの検索結果から外されてしまったことがあります。それ以前に、そもそもクローキングは一般の閲覧者に対しても失礼な行為です。知りたいことをキーワードとして打ち込んだのに、それに答える結果がページ内にないわけですから、閲覧者にとって労力を奪われる不利益な行為に他なりません。企業がWEBサイトを制作するに当たっては、決して採用してはならない手法をと言えるでしょう。

しかし、個々の閲覧者の環境に応じて表示される内容の一部を差し替え、それが閲覧者にとっても有益とみなされる場合は、クローキングには当たりません。例えば、スマートフォンやタブレットに最適化されたデザインやコンテンツ構成にしたり、閲覧者が今いる地点の位置情報を使って近隣の地域の情報が優先的に表示したり、時間によって異なる情報を掲載したりすることは、クローキングにはなりません。