アウトバウンドリンク(OBL)とは

アウトバウンドリンク(OBL)とは、自社サイトから外部サイトに向けて出ていくリンクを指す言葉です。逆に、外部サイトから自社サイトへと入ってくるリンクはインバウンドリンクと呼ばれます。SEOの世界ではリンクが検索エンジンの評価の対象となっているため重視されています。例えば相互リンクが積極的に行われているサイトは検索エンジンに引っかかりやすく、検索結果の上位に出現する確率が高まります。

自社から出ていくアウトバウンドリンクの場合、特に検索エンジンの基準は厳しくなります。なぜなら、サイトの運営者が明確な意志を持ってリンクを貼ったことが完全なる事実となるからです。単にリンク数を稼ぎたいだけの理由で関連性の薄いサイトや中身のないサイトとつながると、必然的に評価は落ちてしまいます。その結果SEO対策の意味が弱くなり、検索上位に入りこみにくくなるでしょう。その上、リンク先が悪徳商法を紹介しているなど、ネットユーザーに危害をもたらすような内容であればますます評価は下がってしまいます。

評価が下がってしまうリンク先として、リンクばかりで内容が何もないリンク集が挙げられます。このようなサイトばかりをアウトバウンドリンクの向け先にしてしまうと、「リンクファーム」という評価を下されてしまいます。リンクファームとは、リンク数を増やすことだけを目的にした低品質なコンテンツを指す名称です。リンクファームとみなされると、ユーザーに有益な情報を提供していないと判断され、検索に引っかかりにくくなるので注意しましょう。

アウトバウンドリンクの有効な利用方法は、「質の高いサイトにリンクを貼る」ことです。正確でオリジナリティの高いサイトを検索エンジンは高く評価します。リンクを貼る前にリンク先のコンテンツの品質やコンテンツ間の関連性があるかを確認することをおすすめします。

そして、リンクの説明文である「アンカーテキスト」が充実しているかどうかも検索エンジンはチェックしています。そのほかのポイントと比べると、絶大な影響力がある部分ではありません。しかし、運営者の努力だけで改善できるポイントなのは事実です。手間にはなりますが、アンカーテキストにも注意を向けてみましょう。