アクセス解析とは

アクセス解析とは、サイトにアクセスしてきたユーザーの行動などを分析することです。アクセス分析を行うことで、サイトが意図しているCV(コンバージョン)、つまり、ユーザーに行ってもらいたい行動を増やすことができます。

CVは、それぞれのサイトによって異なります。商品やサービスを販売しているEC(electronic commerce)サイトでは、ユーザーが商品を購入することがCVとなります。企業同士の取引に使用されるBtoB(business to business)サイトでは、資料請求や問い合わせがCVであることが多いです。

こうしたCV数を向上させるために、多くの企業がアクセス解析ツールを使用して、アクセスの解析を行っています。解析に必要なデータの取得方法は、ツールによって異なります。

主なデータ取得方法は、サーバーログ型、パケットキャプチャリング型、Webビーコン型(タグ型)の3種類です。

サーバーログ型は、Webサーバーに保存されたアクセスログファイルからアクセス解析サーバーがデータを入手する方法です。 アクセス解析サーバーは一定の更新頻度でデータを取り込むため、リアルタイムの分析はできません。しかし、ログが残っていれば過去のアクセス解析も行えます。

パケットキャプチャリング型は、ネットワークに監視ツールを設置し、Webサーバーがユーザーのページリクエストに応える際に発生するパケットデータを解析サーバーに送信する方法です。 Javascriptが動作しないブラウザや端末でも分析ができます。リアルタイムの分析も可能です。しかし、外部のASPサービスを利用している場合は、アクセス分析が行えません。

Webビーコン型は、ブラウザで表示されたページに設置されているJavascriptが動作して、アクセスデータをアクセス解析サーバーに送信する方法です。 ページのJavascriptが発動されたタイミングでデータが解析サーバーへ送信されるので、リアルタイムの分析ができます。しかし、ページが完全に読み込まれる前に、ユーザーが読み込みを中止したり、ほかのページに移動したりしてしまうと、Javascriptが発動せず、データは送信されません。

アクセスツールには無料のものから有料のものまであり、初期投資が必要なものなどもあります。よく知られているものとして、Webビーコン型の「Googleアナリティクス」があり、これは無料版も選べます。

アクセス解析ツールは、取得したデータを分析し、セッション数(訪問数)やUU(ユニークユーザー)数といったアクセスに関する情報や、性別や年齢のようなユーザーに関する情報、アクセスに対するCVの割合を示すCVR(コンバージョンレート)などの情報を提供します。 こうした分析結果を基にサイトを改善し、CV数の向上を目指すのです。