デシル分析

デシル分析は、これまでに顧客が購入した自社の商品やサービスの合計額を大きい方から並べてグループを作り、どのグループがどの程度の売上を占めているかを割り出す方法のこと。デシルは10等分を意味するが、顧客を10のグループに分けることから、この名前が付いた。

実際に分析を行うに当たっては、顧客ごとに、これまで購入した金額の合計額が必要になる。顧客を金額の高い方から並べて、人数が均等になるように10個のグループを作り、購入比率や売上高構成比を算出することで、自社にとっての優良顧客層を知ることができる。

全顧客数が2,000人の企業を例にすると、1つのグループは200人で構成される。各グループが生み出した売上の金額を合計し、その金額が全体の売上に対して、どの程度の比率になるかを計算する。例えば全体の売上が1億円であり、もっとも売上の高いグループの金額合計が4,000万円だった場合、そのグループが持つ売上比率は40%となり、自社にとって非常に大事な顧客であることが分かる。